2021.11.25
みなさんこんにちは。
突然ですが、『土佐の伝統作物』という言葉をご存知ですか?
古くから地域に根ざした様々な農産物が栽培されてきましたが、収益性や食生活の変化などにより、生産量が減少したり、姿を消したものもたくさんあります。
ある地域で、世代を超えて栽培者によって種苗の保存が続けられ特定の用途に供されてきた作物を『土佐の伝統作物』と呼んでいます。
そのひとつに数えられている『汗見川のそば』の脱穀とそば打ち体験に参加してきました。
その様子をちょこっとお話します(^O^)
汗見川ふれあいの郷清流館から5.6分歩いたところにある畑で、おそばの脱穀体験を行いました。現在は全て機械で行っている脱穀ですが、今回は昭和30年頃に行われていた方法でおそば作りを体験しましたよ~!
ずらーっと並んだ蕎麦のもと、これをブルーシートの上に広げてひたすら木の棒で叩いていきます。
とっても軽い棒なので、小さなお子様でも簡単にできます。
そばの実を束からふるい落としたら、まだ取り切れていない雑物を落とすため、ふるいにかけます。
汗見川ふれあいの郷清流館のスタッフ野尻さん。小さなお子様にもとても丁寧に優しく話しかけていました(*^_^*)
ふるいにかけたあとは、そばの実を選別します。
トウミという昭和30年代から使用されている脱穀機でそばの実を2種類に分け、さらに風を送ることで先程取り切れなかった葉っぱや雑物をはらっていきます。
上から先程手でふるいにかけたそばの実を、トウミの上から流しいれ、右手で風を送りながら、左手でそばの実が出てくる部分の開け閉めを調整します。
風の強さによっては食べられるそばの実まで飛んで行ってしまう、また、風を十分に送ってからでないとそばの実が選別されず全部落ちてしまうんです。
そばの実を落とす(そばの実が出てくる部分)前に不純物が飛んでいくようにする必要があるようです。
紫のジャンパーを羽織っているのが清流館の川村さん。
とっても気さくで優しい方です(^O^)全員のお名前を憶えて話しかけている姿にびっくり!
ひとりひとりとの出会いを大切にされているんだろうなと感じました!すごく嬉しかったです。
不純物を取り除いたそばの実がこちら!
これをパキっと割るとそば粉が出てきますが、私は硬くて割れませんでした。(笑)
実はこのそばの実は新蕎麦!ということで、12月から本山さくら市で販売される分とのこと。。
この日は食べられませんでした。。泣
事前に蕎麦粉にしてもらっていた分でいよいよそば打ち体験です!
汗見川ふれあいの郷清流館で様々な体験を指導されている岡林さんと川村さんと一緒に作ります。
【材料】
蕎麦粉と小麦粉が8:2(この時は蕎麦粉250gと小麦粉50g)
水が100mlぐらい、あとは打ち粉だけ。(2.5杯分できます。)
水を入れてこねて、水を入れてこねて、畳んだら最後切るだけなので、小学生でも遅れることなく楽しそうに体験出来ていました!
みんな蕎麦屋さんに見えるぐらい上手でした!
2mm幅に切ると良い太さだそうですが、たまに7.8mmでうどんみたいになることも(笑)
それも味ですね!
作業自体は20分弱でした!あとは茹でて盛り付けです!
地域特産の原木しいたけの佃煮も添えて、手作りのお蕎麦が完成しました!
買うお蕎麦、お店で食べるお蕎麦と張るくらい美味しくてびっくり!感動です。
麺はしっかりコシがあり、食べ応え満点でした。
1.5杯分くらいは食べきれないのでパックに入れて持ち帰りました。
全部で12名の参加があり、6名ずつの体験でした。
他の方が体験しているのを見るも良しですが、一方では昔ながらの石臼でそばの実を蕎麦粉にする体験もできましたよ!
蕎麦粉が出来たら、お湯を入れてかき混ぜてそばがきというものを作りました(^O^)
昔の人はおやつに食べていたとか!
帰りは色鮮やかな紅葉にうっとりしながら(#^^#)
とても良い体験になりました。
是非みなさんも高知県本山町汗見川地区に遊びに行ってみてくださいね!
お問い合わせ
汗見川ふれあいの郷清流館
〒781-3622 高知県長岡郡本山町沢ケ内626[Googleマップ]
TEL:0887-82-1231
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