リバー夫妻 Yancy Patrick Lever & Azusa

Mr.&Mrs.Lever and Azusa'Interview

―――2022年秋、コロナも落ち着いてきて、ようやく外国人が入国することができるようになってきました。

梓) 入国規制緩和が始まったら、一気に外国人のお客さんから予約が入りました。日本人のお客さんは1組位で、ほぼほぼ外国人のお客さんでした。私達もビックリしているくらいです。予約は公式サイトとブッキングドットコム、アゴダくらいなんですが。

パトリック) 本当にこの宿にはいろんな国の方が宿泊してくれました。ドイツ、中国、オーストラリア、フランス、それと日本に住んでいる外国人も来てくれました。

―――英語対応もできるから安心で海外のお客様も来てくれるんですかね?

梓) それは2人でも話していて、英語対応ができるのは強みなのかもしれません。ただ中国のお客さんは、英語で話せるのかなと思って英語で話しかけても、全く通じなくて。でも問題ありません。ボディランゲージで理解してくれてるみたいです。

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―――高知県の山間にある「Guesthouse boro-ya」の魅力はなんですか?

パトリック) 私達がお客さんに言うのは、自然の音を楽しんでくださいっていうこと。風の音、鳥の鳴き声などなど。月と星も綺麗、誰もいないスペースで、マイペースでゆっくりと焚火もできるし、バーベキューもできます。

梓) とにかく皆さん、焚火が好きですね。すごい量の薪がなくなっている時もあります。普通にあの薪の量をお店で買ったら、結構な金額になると思いますよ(笑)。

パトリック) 薪割は子供の頃からやっていたので、大好きです。薪割は僕の役割で、学校から戻ると、よくやっていました。

―――そうなんですね。それにしても、細い山道を20分近く登ってくる場所に宿はありますが、お客さんはどのような交通手段でくるんですか?

梓) ここに来る外国のお客さんは、いろいろ観光もしたいと考えると、レンタカーが一番いいということで、レンタカーで来る方が多いですね。

―――結構、急な坂も多いですし、車の運転は怖そうですけど。

パトリック) 全然、ここの道は怖くないです! アメリカの山道の方が砂利道だし怖いですよ。ここはアスファルトで舗装されているから全然怖くないです。

―――今って何部屋貸しているんですか?

梓) この古民家、1軒を1組に貸しています。なのでプライベート空間で楽しむことができますよ。

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―――話は変わりますが、この土佐嶺北エリアでお薦めの場所はありますか?

パトリック) レストランでは、「なかとよや」です。チキン南蛮がめっちゃ美味しいです。それとインド人と日本人の夫婦が経営しているカレー屋さん「シャンティ」もよく行きます。景色では、梶が森と京柱峠(きょうばしらとうげ)の紅葉はとっても綺麗です。

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梓) 旦那さんは、本当に私よりもこの地域のことはよく知っていると思います。とくに山道は詳しいですよ。暇さえあれば、軽トラックでうろうろしていますから(笑)。車で行けない所は、歩いて行ったりもしてますし。

パトリック) (遠くに見える山を指さして)あそこの山辺りはずっと歩きました。それで10kmか15㎞歩くと、京柱峠辺りまで行けます。

―――本当に詳しいですね。ガイドをされているんですか?

パトリック) ガイド? いやいや興味があったから行っただけですよ(笑)。

梓) レンタルサイクルも始めたので、自転車ツアーとかもいろいろ考えているので、今後お知らせしますね。

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―――土佐れいほくエリアの山間は冬場は寒いですが、宿泊できるのですか?

梓) 冬は、休業にしています。この家の作り的に、暖房をつけてもそこまで暖かくならないので。自分達が住むのはいいですが、お客さんが快適に過ごせるかというと、そうとも言えないので。水も氷ったりして、朝、水道から水が出ないと不便ですし。冬はとりあえず、宿のメンテナンスをしています。幸いウチの旦那さんは、大工なので自分でいろんな所を直せるんです。屋根だったり、キッチンだったり、この宿も様々な所を1人で直してますよ。

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―――お2人のプロフィール的な所と2人の出会いを教えて頂けますか?

パトリック) 僕はアメリカのワシントン州で生まれて、その後、コロラド州に引っ越しました。大人になり、世界を旅して周っていました。

梓) 私は高知市内で育って、世界旅行をしていた時にメキシコで主人と出会いました。その後、南米を6ケ月位旅して、日本に戻って、ここに住んでいたんです。だって家と山付で、1ケ月5000円でいいと言われたので(笑)。

パトリック) いろいろあって結婚したのは2016年です。

梓) その次の年、2017年に本腰を入れてゲストハウスをやろうとなって。それで今に至る感じです。以前は、お客さんがいる隣の部屋で私達も住んでたんですが、今は山を下りた所の家に住んでいます。子供3人いますので。

―――そうなんですね。奇跡的な2人の出会いと、奇跡的な建物との出会いで成り立った素敵なお宿ですね。

梓) そうかもしれないですね。ただ、この地域では、最近では問題もあります。それは高齢化が進んで、畑を運営していた人が畑運営ができなくなって、放置された畑が多くなっているんです。

パトリック) 今、お茶の栽培もしているんですが、そのお茶畑は以前、アルバイトしていたお茶畑農家さんからもらいました。

――――えっ、買ったんではなく、もらった?

パトリック) そうです、もらいました(笑)。

梓) それくらい、畑をやる人がいなく深刻なんです。

Guesthouse boro-ya

―――この土佐れいほくエリアに遊びに来て、気に入ってくれた人は住んでほしいですね。それでは最後に今後の展望を。

パトリック) 先ほど妻も話しましたが、レンタルサイクルを始めたので、それをもっと利用してもらって、この地域の素晴らしいいろんな所を見てほしいですね。それとまだ宿の直す所がいっぱいあるので、それを実行したいです。今のお風呂を壊して、新しいお風呂を建てたり。お風呂で使うか分からないですけど、家の修繕の材料は、近くで壊した家の古材をもらって、再利用させてもらったりしています。

Guesthouse boro-ya

梓) お茶もそうですが、ブルーベリー畑があったり、さつまいも、トマトいろんな野菜も採れて、畑仕事も楽しいんです。お客さんにも野菜を提供できますし。この畑仕事は大変ですがもっと頑張っていきたいです。

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Guesthouse boro-ya

〒789-0156
高知県長岡郡大豊町八川120

Tel.070-3794-1697
問い合わせ可能時間:8時~20時